忍者ブログ

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



沼津では、梅雨明けがはっきりしない天候不順が続いています。
夏祭りのシーズンを迎え、夏の訪れが待ち遠しいこの頃です。

今日は、地元FM局「FMボイス・キュー 77.7MHz」の担当コーナー「音楽のある暮らし(毎月第4土曜日11:20~)」の7月25日(土)放送分より、お話をさせていただこうと思います。


今回のテーマは、「楽器のルーツ」について。

音楽は、原始時代より何らかの形で既に存在していたといわれています。音楽に欠かすことのできない楽器がどのようにして生まれてきたのか、いろいろと推測してみました。


まず、楽器のルーツは音楽のルーツと密接に関わっています。音楽の誕生とともに、楽器も誕生していたと考えるのが自然だからです。

音楽のルーツについては、このブログの2008年10月2日の記事をお読みいただければ、と思います。

↓ ↓ ↓ (こちらです)
http://pianoshop.blog.shinobi.jp/Entry/21/


原始時代では、音楽は人の精神に直接働きかける魔力を持った存在であると考えられ、宗教儀式や医療の手段として、とても重要な役割を持っていたようです。

現代でも、宗教=讃美歌・宗教音楽、医療=音楽療法(ミュージックセラピー)、といったように、同じ分野で音楽が役割を果たしているのが面白いです。

原始時代には、草や木、土、石、骨といった自然の素材を加工して楽器が作られ、楽器も音楽同様に神聖なものとして扱われていました。


紀元前3000年頃の古代文明の時代になると、遺跡より発掘された彫刻や壁画、または発掘された楽器そのものによって、既に楽器が広く演奏されていたことが分かっています。

笛やラッパ(管楽器)、ハープ(弦楽器)、シンバル(打楽器)などを歌の伴奏に使用し、現在使用されている楽器の原型が、既にある程度の形を整えていました。


楽器のルーツは【打楽器】にはじまり、笛などの【管楽器】、ハープやリュートなどの【弦楽器】、そしてオルガンなどの【鍵盤楽器】へと続いていきます。

【打楽器】
「叩く」「打つ」という人の最も単純な動作で音を出すことができるため、全ての楽器のなかで最も誕生が早く、原始時代より存在していました。
古代の人々は、両手を打ち合わせたり、膝を打ったり、手や棒で何かを叩いて音を出していました。

【管楽器】
打楽器の次に生まれてきました。皆さんも幼少の頃にご経験があるかも知れませんが、口笛を吹いたり、こぶしを吹いたり、木の葉を吹いたり、といったような単純な「吹く」動作から始まり、次第に芦(あし)や竹、動物の角や巻貝を吹くようになり、さまざまの合図として使われていたのではないかと言われています。
戦闘の前のラッパ、のようなイメージですね。

【弦楽器】
打楽器や管楽器が合図のための道具から発展したのに対し、弦楽器は明らかに楽器として意図的に作られていきました。
狩猟で使っていた弓が起源である説が通説で、弓の弦(つる)をはじいた時になる音に高さや低さがあるのを知り、最初はハープやリュートのように指で弦をはじくもの、後にヴァイオリンや胡弓のように弓で弾くものへと発展していきました。

【鍵盤楽器】
最初の鍵盤楽器はオルガンで、紀元前3世紀頃のエジプトで原型が発見されています。
音階の違う複数の筒へ水圧を利用してそれぞれ空気を送り込み、手で筒のフタを開閉させるようなしくみでした。
ちなみに、ピアノも鍵盤楽器ですが、「ハンマーが弦を叩いて発音する」しくみであることから、弦楽器の性格が強いです。


最後に・・・。

楽器は、人の身体や声では不可能な音を出したり感情を表現する道具として、人と共に時代を重ねてきました。

楽器は、現在でも神聖なものであり、人の営みに不可欠なもの。
ぜひ皆さんも、身近な楽器で気軽に音を出してみましょう!!

拍手[1回]

PR


この記事へコメントする








絵文字:
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字








03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30