2010/06/16 19:06:41
沼津でも、遅ればせながら今週より梅雨に突入・・・
今日の沼津は、ムシムシしております
今日は、6/5の記事の続きです。
多くのメリットを持つデジタルピアノですが、デメリットもあります。
◎ 音質が生ピアノと異なる
口径10数cmのスピーカーの振動板(コーン)による二次元的・平面的な音響であり、大きな面積の響板や広い容積のボディ全体の振動を音源とするアコースティックピアノの三次元的・立体的な音響とは、音の広がりや響きに根本的な違いがあります。
スピーカーを多数配置し、立体的な音響が得られるデジタルピアノもありますが、相応のコストが必要です。
◎ 演奏表現力が劣る
これも、アコースティックピアノと比較すると・・・という事になりますが、アコースティックピアノが弾き方で音色や音質を無限に変化させることができるのに対し、デジタルピアノは鍵盤の沈む速さや押す強さによって音色や音量が一定に設定されている為、変化をつけることが難しいです。
アコースティックピアノは、練習をすればするほど良いサウンドが得られるようになりますが、デジタルピアノはいくら弾いても同じ音質のまま、ということになります。
◎ タッチが異なる
これもまた、アコースティックピアノとの対比になります。
アコースティックピアノとは違い構造が極端に簡素化されていますので、全体的にベタッとした軽いタッチになってしまいます。
鍵盤の重さの感覚を段階的に変更させることもできますが、15万円くらいまでの汎用グレードでは鍵盤の材料にプラスティックの成形品を使用しており、全体的にはタッチは軽めです。
メーカーの研究開発の成果によって、中級グレード以上の機種(20万円前後)は鍵盤に特殊素材を使用したり、木製鍵盤を採用しています。
鍵盤に触れた時の感触はリアルですが、鍵盤が元の位置に復帰するスピードがどうしても遅くなり、連打性に乏しいため、速いフレーズが弾きにくいというのがあります。
実際にアコースティックピアノに使用している鍵盤や内部構造(アクション)をそのまま採用し、リアルなタッチが得られる機種もありますが、かなり高額です(ヤマハ・DGPシリーズ:50万円以上)。
◎ 寿命が比較的短い
電子部品やアンプ、スピーカーなどの帯電寿命があり、商品のグレードに関わらず電化製品と同等の寿命です。
デジタルピアノのメリット・デメリットをまとめますと・・・
★ 楽器としての性能は、過去と比較してもかなり精巧になったものの、上位クラスの機種であってもアコースティックピアノと比較すると、まだまだ劣るのが事実。
★ 演奏するのが音楽教室に通う方の場合、設置場所を確保していただいたうえで、アコースティックピアノで練習するのが上達と継続の近道。
とあるピアノ技術者が、アコースティックピアノ=生け花、デジタルピアノ=造花、ほどの違いがあり、造花は加工は簡単であるが生け花のようなワビサビや生々しさが無い、と表現された方がいらっしゃいましたが、これは言い得て妙です。
音楽教室や発表会、コンクールなどでグランドピアノを演奏したとき、普段“造花”ばかりを扱っている人が生け花を扱うのと同じで、どうしても乱暴になってしまいます。
しかし、
★ 場所を選ばず気軽に演奏できる点や、求めやすさ、電子楽器ならではのマルチな楽しみ方が出来るのは良いと思います。
音量や設置スペースの問題で、アコースティックピアノは置けない場合でも、デジタルピアノなら設置できる住宅環境もあります。
こういった場所で演奏に取り組める点は、非常に楽器としての存在意義があるように思います。
次回は、デジタルピアノを選ぶ際のポイントについて、お話ししたいと思います
今日の沼津は、ムシムシしております

今日は、6/5の記事の続きです。
多くのメリットを持つデジタルピアノですが、デメリットもあります。
◎ 音質が生ピアノと異なる
口径10数cmのスピーカーの振動板(コーン)による二次元的・平面的な音響であり、大きな面積の響板や広い容積のボディ全体の振動を音源とするアコースティックピアノの三次元的・立体的な音響とは、音の広がりや響きに根本的な違いがあります。
スピーカーを多数配置し、立体的な音響が得られるデジタルピアノもありますが、相応のコストが必要です。
◎ 演奏表現力が劣る
これも、アコースティックピアノと比較すると・・・という事になりますが、アコースティックピアノが弾き方で音色や音質を無限に変化させることができるのに対し、デジタルピアノは鍵盤の沈む速さや押す強さによって音色や音量が一定に設定されている為、変化をつけることが難しいです。
アコースティックピアノは、練習をすればするほど良いサウンドが得られるようになりますが、デジタルピアノはいくら弾いても同じ音質のまま、ということになります。
◎ タッチが異なる
これもまた、アコースティックピアノとの対比になります。
アコースティックピアノとは違い構造が極端に簡素化されていますので、全体的にベタッとした軽いタッチになってしまいます。
鍵盤の重さの感覚を段階的に変更させることもできますが、15万円くらいまでの汎用グレードでは鍵盤の材料にプラスティックの成形品を使用しており、全体的にはタッチは軽めです。
メーカーの研究開発の成果によって、中級グレード以上の機種(20万円前後)は鍵盤に特殊素材を使用したり、木製鍵盤を採用しています。
鍵盤に触れた時の感触はリアルですが、鍵盤が元の位置に復帰するスピードがどうしても遅くなり、連打性に乏しいため、速いフレーズが弾きにくいというのがあります。
実際にアコースティックピアノに使用している鍵盤や内部構造(アクション)をそのまま採用し、リアルなタッチが得られる機種もありますが、かなり高額です(ヤマハ・DGPシリーズ:50万円以上)。
◎ 寿命が比較的短い
電子部品やアンプ、スピーカーなどの帯電寿命があり、商品のグレードに関わらず電化製品と同等の寿命です。
デジタルピアノのメリット・デメリットをまとめますと・・・
★ 楽器としての性能は、過去と比較してもかなり精巧になったものの、上位クラスの機種であってもアコースティックピアノと比較すると、まだまだ劣るのが事実。
★ 演奏するのが音楽教室に通う方の場合、設置場所を確保していただいたうえで、アコースティックピアノで練習するのが上達と継続の近道。
とあるピアノ技術者が、アコースティックピアノ=生け花、デジタルピアノ=造花、ほどの違いがあり、造花は加工は簡単であるが生け花のようなワビサビや生々しさが無い、と表現された方がいらっしゃいましたが、これは言い得て妙です。
音楽教室や発表会、コンクールなどでグランドピアノを演奏したとき、普段“造花”ばかりを扱っている人が生け花を扱うのと同じで、どうしても乱暴になってしまいます。
しかし、
★ 場所を選ばず気軽に演奏できる点や、求めやすさ、電子楽器ならではのマルチな楽しみ方が出来るのは良いと思います。
音量や設置スペースの問題で、アコースティックピアノは置けない場合でも、デジタルピアノなら設置できる住宅環境もあります。
こういった場所で演奏に取り組める点は、非常に楽器としての存在意義があるように思います。
次回は、デジタルピアノを選ぶ際のポイントについて、お話ししたいと思います

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