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今日は、“音楽体験”についてのお話しをしたいと思います

少し重たい文章になります
核心に触れますので、ガマンしてお読みいただけると嬉しいです


ここで言う“音楽体験”とは、音楽を聴いたり演奏したりして、忘れがたい体験をすることです。

幼稚園や学校で鍵盤ハーモニカやリコーダーを演奏すること/コンサートを聴いて何とも表現し難いような感動をしたこと/人前で楽器を演奏して、多くの拍手をもらって嬉しかったこと、など・・・いろいろあります。



今では、音楽ソフトがパソコンで簡単に購入できたりダウンロードできるようになり、世界中のありとあらゆる音楽を簡単に手に入れる事が出来るようになりましたね。

お気に入りの音楽をi-podや携帯電話なんかで簡単に持ち出すことができ、場所や時間を選ばすに音楽が聴けるようになり・・・

便利になり、音に触れる時間が増えた反面、人の、音楽を聴く意識や感覚が薄れているような気がします。

そして、その便利さと、余りにも入れ替わりの早い産業音楽の弊害で、良い音楽を「良い」と感じる感覚そのものが麻痺していってるのではないかと危惧します。



私は、音楽のコンビニエンス化には断固反対です

演奏者と聴衆が同じ空間のなかで音を共有し、その刹那(せつな)を共感することこそが、本当の音楽に触れることのできる唯一の方法だと思います。

演奏者の身体の動き、声や楽器の音、会場の空気感・・・どれもが、音楽を感じるのに必要な要素です。


人と音楽とが密接に関わって生きることは、とても素晴らしいことです。
感情豊かに、心豊かに生きていくことができます。

音楽によって、自分を高め、自分を静め、時には共感を覚え、感情を発散する。
演奏によって、自分を表現し、聴く人や仲間と、他のどんな手段を使っても現すことができない“音のコミュニケーション”を図る。

そして、音楽で得たものは生活にフィードバックされ、生活で得たものをまた音楽にフィードバックする。



音楽と密接に生きている人は、幼少時に必ず忘れがたい音楽体験をしています。

そして、その体験が目標や支えになって、大人になっても音楽と密接に関わる動機になっている人が、物凄く多いのです。

演奏者、音楽教室の講師、また業界に携わるほとんどの人が、そうなんです。
自分も、幼少や学生時代に、良い音楽体験をさせていただきました。



ですので、子を持つ親の皆様子どもに良い音楽体験をさせてあげて欲しいです
大人の皆様にも、良い音楽体験をしていただきたいです


特に、音楽教室に通う子どもにとっては、良い音楽体験は子どもと音楽をより密接にし、音楽を続ける原動力になります。

最も簡単な方法は、演奏を聴くことです。楽器を学ぶことと同じくらい、聴くことは勉強になります。

地元の文化センターやライブ会場のイベント情報をチェックし積極的に足を運ぶ、知人に演奏される方がいらっしゃる場合は率先して演奏を聴きに行く、など、日常でもけっこう音楽体験のネタは足元に転がっていると思います。



皆様が良い音楽体験をされ、音楽とともに素晴らしい日々を過ごされることを願って、本日はお開きにします。

つたない文面を最後までお読みいただき、ありがとうございました

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