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今回より、良いピアノを選ぶポイントを何回かに分けてご紹介していきたいと思います。

まず、良いピアノの条件は、

① 鍵盤の動きが俊敏で弾き易い
② 音色に雑音やムラがなく深みがある
③ 表現できる強弱の幅や音色の幅が広い
④ デザインが優れている

などが挙げられます。

①から④の内容を、具体的に言いますと・・・


① 鍵盤の動きが俊敏で弾き易い

ピアノは楽器です。言うまでもなく、まず弾き心地が良くないといけません。弾き易い鍵盤とは、鍵盤を押えて指を離した後、もとに復帰するスピードの速い鍵盤をいいます。

指に吸い付くような感じと言いますか・・・早く戻る鍵盤は、それだけ次の反応が早いということになり、速いパッセージも弾き易いのです。グランドピアノの、アップライトに対する優位性は、鍵盤の戻りの早さにあります。

鍵盤そのものの軽さを強調する商品もありますが、軽い鍵盤はピアニッシモでの表現などがしにくい、タッチで音色を造りにくい等の欠点があり、慣れるとむしろ弾きにくくなる場合が多いので、適度な重みも必要です。


② 音色に雑音やムラがなく深みがある

ピアノは楽器ですから、もちろん良い音が奏でられるかどうかも重要ですよね。ところが、最近の量産型ピアノのなかには、部品や材木の等級が落ちてしまい充分な音量や音の広がりが出ないため、弦を強く張ってハンマーを堅くして、雑音や倍音を必要以上に混ぜて音をつくっているピアノも多くあります。

ダンパーペダル(いちばん右側の音の余韻を残すペダル)を踏んで、ド・ミ・ソなどの和音を、いろんなオクターブで弾いてみてください。キャンキャンと鳴る派手な音は、最初は分かりやすく良い音のように感じてしまいますが、ずっと弾いていると耳が疲れてしまいます。気になる雑音があっても、いけません。

また、低音部が極端にこもった音や裏返った音になったり、高音部の音が割れたりするピアノも、良くありません。どのオクターブも均一に音が出るかどうか、和音などで試してみましょう。


③ 表現できる強弱の幅や音色の幅が広い

ピアノは、優しく鍵盤を弾くと<小さい音・柔らかい音>になり、強く弾くと<大きい音・堅い音>になります。上級者になると、堅いピアニッシモ、柔らかいフォルテッシモを表現して、より表情豊かな演奏をされます。

強弱や音色の幅を、曲想や感情でコントロールしながら表現するのがピアノ演奏の醍醐味ですから、強弱や音色の幅が広いピアノは、弾いていても気持ちが良いものです。


④ デザインが優れている

特にこだわらないのも良いですし、上記の①~③を満たした上でデザインにこだわるのも良いと思います。

ピアノは大切な家財ですし、購入すると何十年もご自宅の同じ場所にある訳ですからね。インテリア性をデザインに取り入れたピアノ、ヨーロッパ家具を基調にしたピアノ・・・考えただけでも素敵ですよね。



ピアノはどれも同じ、と思っておられる方も多いのですが、メーカーや機種、生産国によって、上記の①~④が大きく異なります。

そして、その違いは、カタログやパソコンの画面で感じることは難しく、感じ方も人によってさまざまです。
ですので、より多くの現品を見て、弾いて、ご自分の五感で、感性で感じることが大事なんです。

弾くことのできない方でも、ピアノを姿勢正しく販売している店であれば、店員さんにお願いすれば必ず何かを弾いてくれて、ピアノの音色を聞き分けることができるはずです。

ぜひ、参考にしてみて下さい。

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