2008/12/02 16:28:03
今年もいよいよ師走に入り、日常の慌ただしさを肌で感じる季節となりました。
さて今日は、新品ピアノ選びのポイントについて、ご紹介したいと思います。「新品ピアノ」には「国産(国内メーカー)」のピアノと「輸入ピアノ」がありますが、今日は「国産(国内メーカー)ピアノ」の選び方について、アドバイスをさせていただきます。
まず、「国産ピアノ」にはどんなブランドがあるか、みなさんご存知ですか?
現在、国内市場にピアノを供給している主な国内メーカーとブランドは、次の通りです。
・ヤマハ(ヤマハ)
・カワイ(カワイ・シゲルカワイ・ディアパソン)
・東洋ピアノ(アポロ・クリストフォリ・コーラー&キャンベルなど)
・朝日ピアノ(ベーニング・ウェンドル&ラング・ウェーバーなど)
高度経済成長期やバブル期、国産ピアノの絶頂期には、何十ものメーカーとブランドがありましたが、現在では淘汰と吸収・合併を繰り返し、現存するメーカーやブランドは僅かとなりました。
また、ここ二十数年の国内供給量の急激な減少により、どのメーカーも生産ラインを海外(中国・東南アジアなど)に移し、または現地工場よりOEM供給を受けることで、生産体制を維持しています。
事実、純然たる国産(Made in JAPAN)と言えるブランドは、ヤマハ、カワイのグランドピアノの上位機種と、東洋ピアノのアポロ上位機種、ボストン(スタインウェイ&サンズの量産型でカワイ竜洋工場よりOEM供給)のみであり、国内メーカーが国内工場でピアノを生産する時代は終わりつつあり、海外で組立→国内で最終調整・チェック、という時代に変わってきています。
しかし、現在残っているメーカーはいずれも個性的であり(中には、これはどうかと思う低価格志向の中国製ブランドもありますが・・・)過去の「黒いハコ」といった工業生産品のイメージのピアノから脱却し、音色や弾き心地、デザイン性の優れたピアノを多く供給し、「ピアノはどれも同じ」という過去のイメージから、演奏者やオーナーの志向で「選ぶ」時代になりました。
では、どうやって選べばいいのか。
ピアノはメーカーや機種によって、デザインや弾き心地、音色が大きく異なります。ですので、なるべく多くの知識と見聞があった方が良いです。
販売店やメーカーのホームページ、または商品カタログで、多くの商品をチェックするのも良いでしょう。しかし、画面や紙面では、ピアノの持つ音色や弾き心地、雰囲気といったものは読み取ることが出来ませんよね。
ですので、なるべく実際に多くの商品を見て、触れて、特徴をある程度理解した上で、演奏者や予算、ライフスタイルに合わせてじっくり選ぶことをお薦めします。
メーカー系の音楽教室に通われている場合、そのメーカーが生産するピアノが販売されるように、店員さんはもちろん、先生も販売指導を受けています。ですので、当たり前ですが店員さんや先生は所属メーカーのピアノを鼓舞し、その他のメーカーに否定的です(これは、生徒さんの演奏者の適性や志向を無視した、ピアノを教材として供給するための施策であり、個人的には大反対です!)。
薦められた無難なピアノをお求めになるのも、間違いとは言いたくありません。でも、無難なピアノではいくら上達しても「無難な演奏」しかできないかも知れません。逆に、相性の良いピアノは、演奏者の演奏をより上達させ、より個性や演奏技術を磨くことができるでしょう。
ピアノと演奏者の相性があり、その良し悪しで演奏や上達が変わります。そして、前述の通り現在の国内メーカーのピアノは個性に富み、選択肢も増えました。特にお子さまの場合、これからの音楽人生を大きく左右するだけに、先入観や他人の情報で判断せずに、なるべく主観で選ぶことが大事です。
楽器は、演奏者の分身です。演奏者の個性と楽器の個性が重なった時、奏でられる音楽は一つの個性として人を魅了します。
そして、購入したいピアノが決まったら・・・
(次回へ続く)
さて今日は、新品ピアノ選びのポイントについて、ご紹介したいと思います。「新品ピアノ」には「国産(国内メーカー)」のピアノと「輸入ピアノ」がありますが、今日は「国産(国内メーカー)ピアノ」の選び方について、アドバイスをさせていただきます。
まず、「国産ピアノ」にはどんなブランドがあるか、みなさんご存知ですか?
現在、国内市場にピアノを供給している主な国内メーカーとブランドは、次の通りです。
・ヤマハ(ヤマハ)
・カワイ(カワイ・シゲルカワイ・ディアパソン)
・東洋ピアノ(アポロ・クリストフォリ・コーラー&キャンベルなど)
・朝日ピアノ(ベーニング・ウェンドル&ラング・ウェーバーなど)
高度経済成長期やバブル期、国産ピアノの絶頂期には、何十ものメーカーとブランドがありましたが、現在では淘汰と吸収・合併を繰り返し、現存するメーカーやブランドは僅かとなりました。
また、ここ二十数年の国内供給量の急激な減少により、どのメーカーも生産ラインを海外(中国・東南アジアなど)に移し、または現地工場よりOEM供給を受けることで、生産体制を維持しています。
事実、純然たる国産(Made in JAPAN)と言えるブランドは、ヤマハ、カワイのグランドピアノの上位機種と、東洋ピアノのアポロ上位機種、ボストン(スタインウェイ&サンズの量産型でカワイ竜洋工場よりOEM供給)のみであり、国内メーカーが国内工場でピアノを生産する時代は終わりつつあり、海外で組立→国内で最終調整・チェック、という時代に変わってきています。
しかし、現在残っているメーカーはいずれも個性的であり(中には、これはどうかと思う低価格志向の中国製ブランドもありますが・・・)過去の「黒いハコ」といった工業生産品のイメージのピアノから脱却し、音色や弾き心地、デザイン性の優れたピアノを多く供給し、「ピアノはどれも同じ」という過去のイメージから、演奏者やオーナーの志向で「選ぶ」時代になりました。
では、どうやって選べばいいのか。
ピアノはメーカーや機種によって、デザインや弾き心地、音色が大きく異なります。ですので、なるべく多くの知識と見聞があった方が良いです。
販売店やメーカーのホームページ、または商品カタログで、多くの商品をチェックするのも良いでしょう。しかし、画面や紙面では、ピアノの持つ音色や弾き心地、雰囲気といったものは読み取ることが出来ませんよね。
ですので、なるべく実際に多くの商品を見て、触れて、特徴をある程度理解した上で、演奏者や予算、ライフスタイルに合わせてじっくり選ぶことをお薦めします。
メーカー系の音楽教室に通われている場合、そのメーカーが生産するピアノが販売されるように、店員さんはもちろん、先生も販売指導を受けています。ですので、当たり前ですが店員さんや先生は所属メーカーのピアノを鼓舞し、その他のメーカーに否定的です(これは、生徒さんの演奏者の適性や志向を無視した、ピアノを教材として供給するための施策であり、個人的には大反対です!)。
薦められた無難なピアノをお求めになるのも、間違いとは言いたくありません。でも、無難なピアノではいくら上達しても「無難な演奏」しかできないかも知れません。逆に、相性の良いピアノは、演奏者の演奏をより上達させ、より個性や演奏技術を磨くことができるでしょう。
ピアノと演奏者の相性があり、その良し悪しで演奏や上達が変わります。そして、前述の通り現在の国内メーカーのピアノは個性に富み、選択肢も増えました。特にお子さまの場合、これからの音楽人生を大きく左右するだけに、先入観や他人の情報で判断せずに、なるべく主観で選ぶことが大事です。
楽器は、演奏者の分身です。演奏者の個性と楽器の個性が重なった時、奏でられる音楽は一つの個性として人を魅了します。
そして、購入したいピアノが決まったら・・・
(次回へ続く)
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