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前回の続きです。

リニューアル(中古再調整)ピアノを選ぶ際の注意について。


まずは、未整備、または整備不良のピアノにご注意!

修理・調整にコストをかけず、元のユーザーから引き取った現状に近い状態で再販されるピアノです。
価格が安い反面、肝心の楽器としての性能や寿命に不安があり、購入後の維持(調律)や品質にも不安があります。

これは、オークションやweb販売品、地方業者さんの催事販売品に見受けられ、購入された地元のお客様からしばしばお電話なんかで修理のご相談をいただく事があります。
そして、実費の修理費用を考えると、きちんと整備されたピアノの方がかえって安価である場合もあります。

これは、譲り受けるピアノや、実家なんかで長年放置されているピアノにも同じことが当てはまります。

インターネットオークションには店舗で売れ残っているものも多く出店されており、いくら安くても慎重に入札すべきです。


ですので、車や物件と同じで、実際に展示されている商品を見て、弾いて、吟味して手に入れるのが原則です。


整備・調整の行き届いたピアノを選ぶには・・・

以前にもご紹介しましたが、こんな方法があります。

① 外観を見る
大きな傷や変色のあるピアノは、なるべく避ける。

② ピアノの中を見る。
店員さんに許可を取り、上面のフタを開けて中を覗いてみる。
異臭や、サビ、ホコリがあるようなピアノは往々にして調整不十分なので避ける。

③ 弾いてみる。
弾くのに抵抗がある場合は、定員さんにお願いして弾いてもらう。
子どもが弾く場合は、いま練習している曲なんかを弾いてみる。
2台弾いて比べると、どちらが良いかは子どもでも判断が出来る場合が多い。

④ 年式を確認する。
商品に表示されていない場合は、店員さんに確認を。
ヤマハ・カワイなどの量産ピアノの場合、寿命はコンディションの良いピアノでも40~50年。
年式が古くなるほど価格も安価になるが、製造から30年以上経過しているピアノ(1979年製以前のピアノ)はなるべく避ける。
なかには30年以上経過しても充分現役の名器はあるが、相応の修理コストがかけられ逆に高価である場合が多い。

などです。


「弾きやすい」「音がいい」と思えるピアノと、そうでないピアノとでは、演奏者の気分が変わるのはもちろん、演奏そのものや上達の度合いまで変わってきます。

ピアノは専門性の高い楽器であり、先生やプロの演奏家であっても、ピアノのメーカーやメカニズムによる違いを的確に判断するのは難しく、先入観を持たれているケースが非常に多いです。
また、先生の場合は、所属楽器店との結びつきにより、偏ったメーカーのピアノを推奨している方も非常に多いです。

ですので、先入観や不確かな情報にとらわれず、かえって自分の目と耳で判断したほうが正しい場合も多いのです。


最後に、リニューアルピアノを選ぶ際の秘訣をまとめます。

● 2店以上の店に足を運び、できるだけ多くのピアノを見て、弾いてみる。
● なるべく年式が新しく、コンディションの良いピアノを選ぶ。
● なるべく相性の良いピアノを選ぶ。
● 保証やアフターサービスの整った地元店で購入する。







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