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<第3話 演奏家の要求に応えて発達>

産業革命を経て、ヨーロッパの市民階級に普及していったピアノ。その発達の背景には、名ピアニストの存在がありました。

19世紀ロマン派の超絶技巧派ピアニスト、フランツ・リストは、激しい演奏ゆえ演奏会でピアノを壊してしまうことでも知られていました。まだ発達途上にあった当時のピアノは、リストの演奏に絶えうる耐久性を備えていなかったのです。

当時の音楽界を代表するピアニストであり、スター的存在であったリストの演奏に耐えうるピアノ、リストの要求を満たすピアノを製作することがピアノメーカーの命題となり、ベヒシュタイン社(ドイツ)、ベーゼンドルファー社(オーストリア)は、耐久性の高い優れたピアノを世に送り出しました。

また、フランスを拠点として活躍したフレデリック・ショパンは、繊細できらびやかな音を奏でるプレイエル社(フランス)のピアノを生涯弾き続け、数多くの名曲を残すとともに、ピアノの発展に大きく寄与しました。

現在でもこれらのメーカーはピアノを生産しており、当時のピアニスト達やピアノ職人達の息吹を今に伝えています。

(ベヒシュタイン社・ベーゼンドルファー社・プレイエル社の詳細についてご興味のある方は、こちらをご覧下さい / 注:パソコン用URLですので、携帯電話からは閲覧出来ません)

リストやショパンの時代を経て、19世紀半ばにはピアノのメカニズムはヨーロッパで完成の域に達し、世界各国へ波及していくのでした。


1800年代後半のベヒシュタイン
後ろの絵画はリストの肖像画

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