『ローランド・オルガン・ミュージックフェスティバル』は、ローランド・ミュージックスクールが開催する年に一度の電子オルガンのコンクールです

詳しくは、こちらをご参照下さい⇒ローランド・ミュージックスクール・ウェブサイト
“電子オルガン”とは、パイプオルガンやシアターオルガンに源流を持つ、家庭用や演奏用として使用される多段鍵盤式のオルガンをいいます。
ヤマハ製は“エレクトーン”、カワイ製は“ドリマトーン”そしてローランド製は“ミュージックアトリエ”という商標がついています

<ローランド/ミュージックアトリエ AT-900C>
一般的に普及するものは、鍵盤が3段に分かれており、主に上鍵盤でリードやソロ、下鍵盤でコードや伴奏、足鍵盤でベースを演奏します。
ドラムパターンやシーケンサー、ありとあらゆる楽器の音色が内蔵されており、演奏者ひとりでどんなジャンルの音楽でも表現することのできる、万能な電子楽器なんです。
演奏者は、イスに座って両手と両足を使って演奏をします




今年の神静地区大会へは、ピアノショップ沼津音楽教室に所属する先生、生徒さんから19名が選出されて出場されました。
そして、結果は・・・


入賞のみなさん、本当におめでとうございます


さっそくポスターを沼津センターに貼り出しました

神静地区は実績のある優れた指導者が多い地区で全国有数の激戦区なのです。
今年も会場でほぼ全ての演奏を聴きましたが・・・今年も優秀な生徒さんばかりで、どの部門もレベルの高いコンクールでした。
その中で、ほんとうにほんとうに、素晴らしい結果です

子どもたち、本当によく頑張りました


惜しくも入賞しなかったみなさんも、入賞まで紙一重だったと思います。
ほんとうにお疲れさまでした

ご指導いただいた先生方も、たいへんお疲れ様でした

来年もまた、生徒さんと一緒に入賞を目指して頑張ってください




早く過ごしやすい季節が来て欲しいですね

今回は、子どもの音楽教室について、よくあるご質問とご回答をしたいと思います

芸術の秋はもうすぐやってきます

さあ、この秋から音楽教室にチャレンジしてみましょう


【Q1】
音楽教室に通うと、どんな効果がある?
【A1】
音楽力や演奏能力を身につけることを通じて、感受性や表現力、自立性や礼儀、忍耐力、優しさや思いやりといった、情操教育や人間教育が期待できます。
また、幼少時に音楽を身体にすり込ませることは、人生を音楽とともに過ごすベースを作ることになり、心豊かに人生を過ごす助けとなることでしょう。
【Q2】
どんなコース(科目)がある?
【A2】
ピアノ、電子オルガンなど鍵盤楽器のコースが主流です。
他の楽器(管楽器や弦楽器、打楽器)を演奏したい場合、小学生以下の子どもの身体能力では演奏するのに難がある場合が多いですし、ある程度の音楽力がないと正確なピッチ(音階)やリズム(拍)は奏でられません。
鍵盤楽器は子どもの身体能力でも正確なピッチやリズムを発音することができる楽器です。
末永く音楽や楽器とお付き合いができるようになるためには、まずはピアノやオルガンで音楽に親しんで、基礎を養う必要があります。
また、幼児期より音楽教室に通わせたい場合は、リトミックのコースを受講されると良いでしょう。
【Q3】
レッスンの内容は?
【A3】
大きく分けて、個人レッスン(先生とのマン・ツー・マン)と、グループレッスン(先生1~2名に対し生徒さんが8名以上)があります。
レッスンのサイクルは、個人レッスンが毎週30分、グループレッスンが45分~60分のレッスンが一般的で、祝祭日や大型連休、年末年始は休講となりますので、年間のレッスン回数は40回前後が一般的です。
レッスンを続けられるかどうか様子を見たいという場合はグループレッスンも良いですが、子どもにあわせた指導や、少しでも長く続けて欲しいと期待されるならば、最初からグループレッスンは避けたほうが良いでしょう。
【Q4】
どんな教室がある?
【A4】
大きく分けますと、①楽器店(メーカー)の運営する音楽教室の店舗、②個人教室、③音楽教室のみの店舗、があります。
それぞれの特徴を紹介します。
① 楽器店(メーカー)の音楽教室
・教本やミュージックデータなど、楽器メーカーが編纂する教育ソフトが豊富。
・メーカーにより全国規模で運営されており、発表会、コンクールやオーディション(級の取得)などの行事が充実している。
・講師はメーカーの認定資格を持っており、同じ教室(店舗)のなかでは先生による指導の差は少ない。
・ただし、メーカーや楽器店によって、指導内容や指導力、ポリシーや雰囲気などに違いや差があるため、無料体験レッスンなどの機会を利用して複数の教室をよく比較されることがポイント。
② 個人教室
・メーカーや楽器店に所属されている先生も多いが、基本的には先生によって個人運営されており、アットホーム。
・先生によって指導内容や指導力に大きな差があるため、良い先生と出会うことがポイント。
③ 音楽教室のみの店舗
・メーカーなどの組織に属さず、独自のポリシーで運営される教室が多い。
・指導内容は講師に一任されている場合が多いため、これも良い先生との出会いがポイント。
【Q5】
何歳から習えばいい?
【A5】
ピアノやオルガンは、早い場合は幼稚園年中~年長から始めることができます。
もっと早い教育を期待される場合は、まずリトミックで準備教育を受けられると良いでしょう。
リトミックのコースでは、0~1歳から受講できるコースもあります。
ただ、メーカーのリトミックは、その後にピアノやオルガンのグループレッスンに編入する流れになっている場合が多いですので、その前提で受講されると良いと思います。
【Q6】
どうやって教室を選ぶ?
【A6】
ご自宅からの距離や、根拠の無いイメージで決めてしまうのは、良くありません。
まずは、心当たりの音楽教室の情報をWebや電話、教室の店頭などで集めてみましょう。
ママ友だちの口コミ情報も、一つのご参考にされると良いです。
そのあとは、体験レッスンを申し込みます(ほとんどの教室は、無料で体験レッスンを受講できます)。
そして、複数の教室や先生とコミュニケーションを図り、子どもの反応をみて、選択されると良いと思います。
子どもにとってどの教室が良いかは、二ヶ所以上の教室や先生を見れば、おのずと判断できるものです。
子どもが音楽とともに生きることができるかは、音楽教室選びで決まると言っても過言ではありません。
子どもには環境を選ぶ能力がありませんので、子どもに最適な環境を選ぶことは、親の大事な責任となってきます。
皆さまのお子さまが、音楽とともに心豊かな暮らしを送られますことを願って、今日のお話を終わらせていただきます

本日も最後までお読みいただき、有難うございました

電子ドラムの魅力について、前回に引き続きお話します。
④音響上の利便性が高い
音源そのもののクオリティが高い為、レコーディングやライブで、生ドラムのようにマイクを何本もセッティングしたり音色やバランスを調整したりする必要がありません。
演奏データを音源モジュールやパソコンソフトで簡単に加工したり、インターネットで送信することができ、汎用性が高くて便利なのです。
Roland 電子ドラム / V-Drums
実際、日常耳にするアーティストのCD音源やカラオケ音源には相当な頻度で電子ドラムが使用されており、皆さんも気付かぬうちに電子ドラムの音を耳にしています。
次に、⑤初めての子どもや女性でも演奏が可能、ということです。
生ドラムの場合は、良いサウンドを得るのに身体能力と相当な練習を必要としますが、電子ドラムであれば初めての演奏でも簡単に高品質のサウンドを得ることができます。
また、機種によってはパッド部(叩く部分)の上下調節が可能であり、幼児の子どもでも叩けるセッティングができます。
次に、⑥市販のCD音源やミュージックデータを伴奏に演奏を楽しめる、ということです。
音源モジュール(操作部)にCDプレーヤーやMP3プレーヤー(i-Podなど)を接続して、お気に入りの音源をバックにリアルな演奏を楽しむことができます。
最後に、⑦サウンドの豊富さ、です。
音源モジュールに何種類ものドラムセットの音色や、パーカッションや民族楽器などのありとあらゆる打楽器の音色を内蔵しており、機種によっては一つ一つの音色も細かくカスタマイズすることができます。
何種類ものスネアドラムの音色をプログラムしたり、ギターのマルチエフェクターを操作する感覚で自分の好みのサウンドを作ることができます。
つまり、電子ドラムは・・・
自宅で時間を選ばずに気軽に演奏できるドラムであり、非常に便利なドラムなのです。
これから始められる方、せっかくなので基礎から習得したいと思われる方は、音楽教室のドラム専門コースを受講されるのが、楽しみながら続ける近道です。
ピアノショップ沼津のドラムコースは、こちら
↓ ↓ ↓
http://www.pianoshop.co.jp/school/drum.html
ピアノショップ沼津ドラムコース講師、MASAKing(マサキング)のオフィシャルブログはこちら
↓ ↓ ↓
http://ameblo.jp/masaking-asia/
無料で体験レッスンを随時受付しておりますので、お気軽にお申込み下さい!!
ドラムって言っても、確かに憧れるし興味はあるけど、実際に自宅で練習するとなると音が迷惑だし、第一スペースが無いし・・・
というのが、今までの問題でした。
ところが、今では電子ドラムが普及し、初心者の方でも場所を選ばずに簡単に始められるようになりました。
今日は、その「電子ドラム」についてのお話をしたいと思います。
まずは、電子ドラムの歴史から。
電子ドラム=通称「エレドラ」。エレクトロニックドラムのことです。
初めは1970年代後半、J-POPで登場します。
<シン・ドラム>
ポラード社(アメリカ)の“シン・ドラム”で、電子的に加工した完全な電子音でした。YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の高橋幸宏が使用し、一躍世界に認知されました。
他にメジャーな使用例としては、ピンクレディーの「サウスポー」、Dr.スランプアラレちゃんのテーマ曲などがあります。30代以上の人しかピンと来ませんね
<シモンズ>
1980年代になると、イギリスの“シモンズ”がプロミュージシャンの間でブームとなり、パール、タマ、ヤマハ、ローランド、カシオなどの日本の楽器メーカーも電子ドラムの開発・販売を開始します。
<ローランド DDR-30>
そして、1990年代になると、ヤマハ、ローランドの2大メーカーに絞られ、実際のドラムセットなどの打楽器からデジタルサンプリングされた電子音を発音させるしくみに変わっていきます。
現在では、性能とコストパフォーマンスで、ややローランドが勝っている感がありますが、メーカーサイトのリンク先をご案内しておきます。
ローランド・V-Drums http://www.roland.co.jp/V-Drums/
次に、電子ドラムの魅力について。
まずは、①音量を制御できる、ということです。
アコースティックドラムでは大音量が出てしまいますので、演奏するには防音設備が必要であり、自宅での練習には難がありました。
ドラムの練習は貸しスタジオなどの防音設備の整った場所で練習する必要があり、自宅では練習用のゴムパッドや雑誌なんかを重ねてドラムに見立てて練習する、というのが普通でした。
ドラマーにとって、練習環境を確保することが最も大きな壁となっていたのです。
ですが、電子ドラムはアンプやヘッドフォンで発音させるため、音量を調節することができ、消音することも可能なのです。
パッド(スティックで叩く部分)にも、打撃音が騒音とならないような工夫がされています。
また音源モジュール(操作部)には練習の為の機能が内蔵され、練習に非常に便利であり、多くのドラマーが自宅練習用として使用しています。
次に、②省スペースである、ということです。
<ローランド V-Drums Lite HD-1>
アコースティックドラムと比較して、総じて小型化・軽量化が図られており、なかには上記のHD-1のように部屋の片隅に設置できるモデルもあり(120cm×90cm、15kg)、場所を選ばないようになったのも大きな魅力です。
次に、③演奏性が高い、というのも魅力です。
叩き心地やサウンド、表現力は新製品が登場する度に格段に向上しており、アコースティックドラムの代用品として充分なレベルとなりました。
叩く位置や強さで音色が変わるのは、現行品ではあたりまえになっています。
電子ドラムの魅力の続きは、次回へ・・・
まず、親がピアノレッスンに対して抱く不安。「ウチの子、ちゃんと続けてくれるかな・・・」
ほとんどの親が、ピアノの先生や教室運営者に対して口をそろえておっしゃるフレーズです。
せっかく買ったピアノや毎月の月謝がムダになってしまうのでは・・・という不安です。
親としては、音楽やピアノに人間教育の効果を期待し、思い切って投資して、子に対して成果を期待をするのですが、どこかで期待が外れた時のことを考えてしまい、尻込みしてしまいます。ひとつの事に集中するのが苦手な子どもの、気移りを心配してしまうんですね。
でも、よく考えてみましょう。ピアノが続かないのは、今まで何かを続けることができなかったのは、本当に子どもの気移りだけが原因でしょうか?
結果だけにとらわれると、確かにそうかもしれません。でも大切なことは、なぜ「子どもの気が変ってしまった」のかを周りの大人が考えること、だと思います。
ズバリ、本当の原因は、子どもの周りを取り巻く“環境”にあります!子どもの気移りは、周囲の環境に原因があるのです。
子どもは、環境を選ぶ責任能力がありません。ですから、子どもの環境は、親が責任を持って選択しないといけません。わが子の適性をよく考え、最良の環境を選択し、子どもに与えなければならない、ということです。
では次に、ピアノレッスンにおいて子どもにとって最良の“環境”について、考えてみましょう。
まずは、「教室」。
良い音楽教室、良い先生へ通う事です。これによって、子どもの成長も大きく変わっていきます。教室側の都合を押しつけるのではなく、子どもの成長を最優先に考え、親身に指導する先生(教室)かどうか。
どの教室、どの先生が良いかを判断するためには、まず体験レッスンなどで先生とのコミュニケーションを図ることをお薦めします。子どもと先生の相性、先生(教室)の考え方や人柄、教室の雰囲気・・・2つ以上の教室に行けば、どちらがわが子にとって良い環境なのかが自ずと見えてきます。
次に、「家族(親)」。
子どもの成長を信じ、同じ目線で応援してあげることです。子どもはお母さんやお父さん、先生に褒めてもらいたくて頑張っている部分が大きいです。
ピアノレッスンは家での練習が必要な習い事であり、子どもにとって負担が大きいのです。でも、子どもは健気にも大好きなお母さんやお父さん、先生のために苦労を乗り越えようと頑張ります。
子どもが大変な思いをして曲が弾けるようになったのに、褒めてもらえなかったり気に留めてもらえなくなると、モチベーションは自然に下がっていきます。
あと、「ウチの子はどうせ長続きしない」というフレーズは、決して子どもの前では言わないことです。それを聞いた子どもの気持ちは・・・ですよね。
子どもの可能性は無限大であり、持って生まれた才能は平等なんです。わが子の成長を信じて、心から応援してあげる。そうすると、子どもは自ずと成長するものです。
最後に、「家庭」。
つまり、練習できる環境を整えてあげるという事です。ピアノレッスンは1週間のうちのたった30分程度。レッスンは、普段の練習成果の確認の場であり、上達のための訓練の場ではありません。
普段の練習で成長が大きく左右されるため、日ごろ子どもが弾きたいときに気持ち良く弾くことのできるピアノ、つまり練習環境を整えてあげて欲しいと思います。
今回は少々説教じみた言い回しとなってしまいましたが・・・ぜひ参考にしてみて下さい。
今回も最後までお読みいただき、有難うございました。
この番組も、早いもので1周年を迎えました。4月の番組編成でそろそろ打ち切り・・・と思いきや、局より続投のお話をいただきました。
パーソナリティの小坂真知子さん、アシスタントの眞田志保さんと、毎回楽しく放送させてもらってます。地元のみなさん、ぜひ一度お聴きいただきたいです。
さて今回は、「子どものピアノレッスン」についてのお話。
子どもの習い事として、今も昔も人気の“ピアノレッスン”。その人気の理由や、楽しみながら長く続ける秘訣を、親のみなさんの視点からアドバイスさせていただこうと思います。
まずは、いまの子どもの習い事について、ある機関による「習い事ランキング」を紹介します。
≪幼児(未就学児)部門≫
第1位 英語・英会話
第2位 スイミング
第3位 ピアノ・音楽系(リトミックなど)
ウチ(ピアノショップ沼津)の音楽教室でも、幼稚園年中~年長よりピアノを始める子が多く、幼児教室としての効果は大いに期待できる年齢です。リトミックは低年齢化が進んでおり、ウチの教室でも0歳~1歳から始める子が増えています。
音感や記憶力は幼児期の発達が最も著しいため、子どもの将来を考えて「なるべく早いうちから習い事を始めさせてあげたい」という親の期待が見られます。
≪小学生低学年部門≫
第1位 スイミング
第2位 ピアノ・音楽系(ヴァイオリンなど)
第3位 英語・英会話
≪小学生高学年部門≫
第1位 ピアノ・音楽系
第2位 学習塾
第3位 スイミング
小学生になると90%以上の子どもが何らかの習い事をしており、習い事の数は1~3種類が多いようです。
また、男の子と女の子で習い事の種類が変わってきます。
男の子の場合は、スイミングや野球、サッカー、体操などに人気が集中し、「体を鍛える」「忍耐力を養う」といった親の期待があります。女の子の場合はピアノやバレエが人気であり、「情操を育てる」「女性らしさを身につける」といった期待がうかがえます。
とにかく、ピアノレッスンは、昔も今も人気のある習い事なんです。
では、いまのピアノレッスンに期待されていることは何でしょうか。
1970年代の高度経済成長期、ピアノ教育はピアノとともに一斉に各家庭へ普及しました。
第一次ベビー・ブームの世代が親となった時代です。
ピアノ教育に対する子どもへの教育的な期待や、習わせる目的は曖昧なものであり、ピアノを家庭に所有すること、女の子にピアノを習わせることがステイタス・シンボルとなって社会現象となり、時代の勢いとともに急速に普及した時代があったのです。
そして、現在。
ピアノレッスン経験者(第二次ベビー・ブーム世代)が親となり、レッスンについてある程度の理解があるため、明確な期待を持って子どもにピアノを習わせるようになりました。
「ピアノの演奏技術を身につけ、子どもをピアニストにしたい」「できれば音大や音楽関係の進路へ行かせてやりたい」・・・といったようなことではなく、
● 感受性豊かで、感情豊かな子どもに育ってほしい
● 優しく素直な子になってほしい
● 集中力や忍耐力を養ってほしい
といったような、ピアノ演奏や音楽へ関わりを通じて人間教育・情操教育が期待されています。
このように、人気があり親の期待も大きいピアノレッスンですが、反面、「子どもが長く続けてくれるかどうか」・・・といった心配や不安を持たれている親が多いのです。
次回は、この悩みへの解決策と、ピアノレッスンにとっての最良の環境をアドバイスしたいと思います。
それでは、リトミックに関するQ&Aをご紹介します。
Q.リトミックは何歳ぐらいの子どもに役に立つ?
↓
A.一般的には小学校入学前までの子どもを対象とした指導が多く、どの教室も特に2歳児から5歳児までの指導が充実している場合が多いようです。
Q.幼稚園でのリトミックと、リトミック教室でのリトミックの違いは?
↓
A.まず、指導対象となる1クラスあたりの子どもの人数や、指導者の専門性の高さが異なります。
幼稚園リトミックは、大勢の園児さんが対象となり、指導者は多くの職能のうちのひとつとしてリトミックの指導を行います。
それに対し、リトミック教室のリトミックは、幼稚園のクラスに対し少人数であり、指導者は専門職の先生が多いですので、より専門的で教育精度の高いリトミックの受講が期待できます。
Q.習い事には子どもの向き、不向きがつきものだが、リトミックを習うのに向き、不向きはある?
↓
A.ありません。子どもの反応や吸収のスピードにもちろん個人差はありますが、全ての子どもに必ず効果があり役に立つのが、リトミックの素晴らしい長所です。
Q.男の子なら、リトミックよりスポーツ?
↓
A.リトミックは身体能力を高めるための教育法ではありませんので、身体能力を高める目的の習い事には、スイミングやサッカー、野球といったスポーツが良いでしょう。
リトミックでは、音楽を学ぶための前段階としての教育だけに重点を置かず、集中力や判断力、想像力といった、どんな習い事をする上でも必要になる“子どもの人格”を養いますので、スポーツの前の初めての習い事としてお薦めしたいです。
Q.どんな子どもに効果がある?
↓
A.リトミックの創始者ダルクローズの目的通り、将来ピアノなどの楽器演奏や声楽を習わせたいという子どもには効果てき面です。
また、将来音楽を学ばなくとも、特に「集中するのが苦手な子ども」「何かを決めるのが苦手な子ども」「友達の和に入るのが苦手な子ども」には効果的です。遅くとも半年も経たないうちに効果が現れます。
Q.どんなところで習えばいい?
↓
A.まずは指導者のスキルの高い教室です。先生のレベルと経験値によって、子どもの成長が大きく変わるからです。
判断基準として最も明快なのは、「リトミック研究センター」の認定資格を持つ先生かどうか、でしょうか。この資格にはランクがありますので、上級の資格を持つ指導者ほど優れた指導者であると判断する目安になります。
あとは、教室の広さや設備も重要です。まずは体験レッスンやレッスンの見学を申し込み、子どもの反応を見ながら先生とコミュニケーションを図ることをお勧めします。
また、楽器メーカーや幼児教育機関などのリトミックでは、ピアノ講師など他の分野の講師が少しの訓練を受けて指導にあたるケース、リトミック本来の主旨から外れた指導が施されていないケースがとても多く、注意が必要かも知れません。
最後に、まとめ。
子どもの可能性は無限大であり、持って生まれた才能は平等です。
多くの子どもと接し、成長を見ていれば、良くわかります。
その後の子どもの成長に違いが出てくるのは、育つ環境の違いであり、子どもの能力の優劣ではありません。
年齢に合わせた一斉教育は幼児教育や義務教育で受けられますが、子どもの個性や才能を伸ばしてあげるのは、家庭教育や学校以外の教育機関の使命であり責任ではないかと思います。
子どもの立場で考えますと、今の時代は、必要をはるかに超える情報やモノ、手段に囲まれてしまい、何が正しいのか、何が間違いなのか、判断するのがとても難しい時代になったのではないかと思います。
自分自身が子どもであった頃のことを考えると、つくづくそう思います。
何かをするにも、自分で考え自分で工夫をしなくても、なんでも簡単に手に入ってしまう時代に、親が不安を感じ、子どもが子どもらしく育ってほしい、真っ直ぐに育ってほしいと願う気持ちを強めるのは当然ではないかと思います。
100年前に生み出されたリトミックは、今この時代だからこそ、子どもにとって無くてはならない教育法なのです。
さて、今日は地元FM局「エフエムみしま・かんなみ(FMボイス・キュー 77.7MHz)」さんの番組「すまいるトレイン(9:00~13:00)」のコーナー「音楽のある暮らし(11:20~)」の3月28日(土)放送分より、お話をさせていただこうと思います。
今回は、「リトミック」についてのお話。
子どもの能力を開発する音楽教育法として、世界各国で応用されているリトミック。子を持つ親なら誰もが名前を耳にしたことがあるはずですが、実は、その内容は意外に知られていないのではないでしょうか?
リトミック(フランス語[rythmique]に由来、英語では「ユーリズミックス[eurythmics]」)は、音楽やリズムに自然に反応する人の身体能力を利用した音楽教育法です。
街を歩いているとき、テンポのいい音楽がどこからともなく聞こえてきて自然にウキウキしたり、ミニウォークマンを聴きながら歩いていると、音楽のテンポに何となく歩調が合ってしまう、というような経験はありませんか?
リトミックは、このような人の能力を利用し、幼児の能力開発や人格形成に役立てるための教育法なのです。
リトミックは、20世紀のはじめにスイスの作曲家で音楽教育家、エミール・ジャック=ダルクローズによって創り出されました。
ダルクローズは音楽教師として学生へ指導するなかで、優秀な学生を育てるためにやみくもに早い年齢から楽器の演奏訓練を強いるのではなく、①まずは音やリズムを聴き、②からだで感じて理解し、③音楽の楽しさを知る必要があり、それから楽器を演奏することによって一層の音楽センスが磨かれるのではないかと考えました。
つまり、子どもが楽器(音楽)に自発的に取り組めるようになるための前段階の基礎づくり、準備運動ともいうべき課程が必要であると考え、リトミックを生み出したのです。
現在、世界各国で応用されるリトミックはこのダルクローズが開発したリトミックが主流で、「ダルクローズ音楽教育法」とも「ダルクローズ・リトミック」ともいわれ、音楽教育の分野だけではなく幼児教育や障害児教育、演劇やダンスの分野にも取り入れられています。
では、なぜリトミックが広く取り入れられているのでしょうか?
リトミックでは、
①いろいろな音楽を【聴く】・絵や道具を【見る】
↓
②五感を働かせて【感じる】
↓
③あたまで【考える】
↓
④からだの動きや声、音で【表現する】
この一連の動作を繰り返し行います。
さまざまなカリキュラムをもとに、からだ全体の動きや一部の動き、またタンバリンやカスタネットなどの易しい楽器やスティック、カラーボード、フープといった教具を用いて、①~④の動作を行います。
そして、
●【聴く】【見る】ことによる集中力
●【感じる】ことによる感受性
●【考える】ことによる判断力
●音感やリズム感
を養い、情操(素直に感動する心)を育てていきます。
幼児期の子どもの潜在能力を早い時期から引き出し、子どもの人格形成に大切な役割を果たします。ですので、さまざまな教育現場で応用される訳ですね。
続きは次回にて・・・
ピアノショップ沼津のリトミック「わく わく さーくる」「WAKU WAKU CLUB」
詳しくはこちらhttp://www.pianoshop.co.jp/school/rythmique.html
<2歳児クラスのレッスン風景(ピアノショップ沼津 沼津センター)>